TradingViewのカスタムインジケーター作成方法

こんにちは、トレーダーの皆さん!今回は、TradingViewでカスタムインジケーターを作成する方法についてご紹介します。TradingViewのPine Scriptを使えば、オリジナルのインジケーターを作成して、トレード戦略をカスタマイズすることができます。ステップバイステップで説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1. Pine Scriptとは?

Pine Scriptは、TradingViewでカスタムインジケーターやストラテジーを作成するためのプログラミング言語です。シンプルで学びやすく、初心者でも簡単に使い始めることができます。

2. 簡単なカスタムインジケーターの作成

ステップ1: Pine Script Editorを開く

  1. TradingViewにログインします。
  2. チャート画面の上部にある「Pine Editor」タブをクリックします。

ステップ2: 新しいスクリプトを作成

Pine Editorが開いたら、新しいスクリプトを作成します。以下は簡単な移動平均線を表示するスクリプトの例です。

pinescriptコードをコピーする//@version=4
study("Simple Moving Average", shorttitle="SMA", overlay=true)
length = input(14, minval=1, title="Length")
src = input(close, title="Source")
sma = sma(src, length)
plot(sma, title="SMA", color=color.blue, linewidth=2)

ステップ3: スクリプトの説明

  • //@version=4: Pine Scriptのバージョンを指定します。
  • study("Simple Moving Average", shorttitle="SMA", overlay=true): インジケーターの名前と設定を指定します。overlay=trueは、インジケーターを価格チャートに重ねて表示することを意味します。
  • length = input(14, minval=1, title="Length"): ユーザーがインジケーターの期間を設定できるようにします。デフォルトは14です。
  • src = input(close, title="Source"): インジケーターの計算に使用する価格データ(この場合はクローズ価格)を指定します。
  • sma = sma(src, length): 指定した期間の単純移動平均を計算します。
  • plot(sma, title="SMA", color=color.blue, linewidth=2): 移動平均線をチャートに描画します。色は青、線の幅は2です。

ステップ4: スクリプトの保存と適用

  1. スクリプトをPine Editorに入力したら、「保存」ボタンをクリックしてスクリプトに名前を付けます。
  2. 「チャートに追加」ボタンをクリックして、インジケーターをチャートに適用します。

3. カスタムインジケーターの応用例

次に、もう少し複雑なカスタムインジケーターを作成してみましょう。例えば、MACD(移動平均収束拡散法)のカスタムバージョンです。

pinescriptコードをコピーする//@version=4
study("Custom MACD", shorttitle="MACD", overlay=false)
fastLength = input(12, title="Fast Length")
slowLength = input(26, title="Slow Length")
signalSmoothing = input(9, title="Signal Smoothing")
src = close
fastMA = ema(src, fastLength)
slowMA = ema(src, slowLength)
macd = fastMA - slowMA
signal = sma(macd, signalSmoothing)
hist = macd - signal
plot(macd, title="MACD", color=color.blue, linewidth=2)
plot(signal, title="Signal", color=color.red, linewidth=2)
plot(hist, title="Histogram", color=color.green, style=plot.style_histogram)

スクリプトの説明

  • fastLength, slowLength, signalSmoothing: MACDの計算に必要な3つの期間をユーザーが入力できるようにします。
  • fastMA, slowMA: 短期と長期の指数移動平均を計算します。
  • macd: MACDラインを計算します(短期EMA – 長期EMA)。
  • signal: シグナルラインを単純移動平均で計算します。
  • hist: ヒストグラムを計算します(MACDライン – シグナルライン)。
  • plot(macd, ...), plot(signal, ...), plot(hist, ...): MACDライン、シグナルライン、ヒストグラムをチャートに描画します。

ステップ4: スクリプトの保存と適用

先ほどの手順と同様に、スクリプトを保存し、チャートに追加します。これでカスタムMACDインジケーターが表示されます。

4. カスタムインジケーターの共有

作成したカスタムインジケーターは、TradingViewのコミュニティと共有することができます。スクリプトの設定画面で「公開スクリプト」として保存し、適切なタイトルと説明を付けて公開しましょう。

まとめ

TradingViewのカスタムインジケーターを作成することで、トレード戦略をさらにカスタマイズし、精度を高めることができます。Pine Scriptを使えば、簡単なインジケーターから高度なストラテジーまで、さまざまなツールを作成することが可能です。この記事を参考に、ぜひ自分だけのオリジナルインジケーターを作成してみてください。

次回も、役立つトレード情報やツールの紹介をお楽しみに。質問やリクエストがあれば、ぜひコメント欄で教えてください。それでは、良いトレードを!

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